原題
Impact of MRI on target volume definition in head and neck cancer patients.
背景:頭頚部癌における放射線化学療法の標的体積を定義することは、局所再発のリスクが高いため重要である。しかし、患者の位置が異なるため、診断用MRIは放射線療法計画には使用されないことが多い。本研究は、標的体積の描出のために治療位置に診断用MRIを含めることの影響を評価することを目的とした。
方法:本研究では、放射線療法計画前に治療位置でMRIを受けた患者をプロスペクティブに分析した。原発腫瘍の標的体積の描出は、最初はMRIを考慮せずに実施され、その後、共同登録されたMRIをさらに考慮して実施された。体積は、視覚的判断および定量的数学的方法を用いて比較された。
結果:16人の患者がMRI、CT、および放射線化学療法を受けた。患者の69%では、MRIを考慮したときに肉眼的腫瘍容積(GTV)に視覚的に有意な変化が認められた。症例の44%では、GTV_MRIはCTのみの輪郭に基づく計画標的容積(PTV)では完全にはカバーされなかった。しかし、数学的測定値の中央値はこれらの差を示さなかった。3年局所制御率は94%であった。
結論:診断的MRIを治療位置に組み込むことは実行可能であり、大多数の患者で標的体積の有意な変化につながる。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02326-0
PMID: 37674171
Open Access
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