FLASH-RTは、CONV-RTの線量率を超えて染色体転座および接合構造に影響を及ぼさない。

原題
FLASH-RT does not affect chromosome translocations and junction structures beyond that of CONV-RT dose-rates.
背景:本研究は、DNA二本鎖切断(DSB)の発生と修復に及ぼす超高線量率放射線治療(RT)と従来の線量率(FLASH対CONV)の影響を検討することを目的とした。具体的には、研究者らは、CONV-RTと比較して、FLASH-RTが染色体転座を減少させるかどうかを明らかにしたいと考えた。
方法:研究者らは、電子線およびハイスループット配列決定を用いて、異なる線量、線量率、および酸素分圧での照射後のHEK239T細胞における修復および転座の差を測定した。DSBに対するFLASH-RTおよびCONV-RTの効果を比較するために、他の細胞株についてさらなる実験を実施した。
結果:本研究では、FLASH-RTとCONV-RTの両方が、酸素分圧に関係なく、同程度のレベルの転座および修復をもたらすことが明らかになった。さらに、γH2AX病巣数またはクローン原性生存率には、2つの治療法間で有意差はなかった。
結論:酸素圧に関係なく、FLASH-RTとCONV-RTは同様のレベルと割合の転座と結合構造を生じた。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109906
PMID: 37690668

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