原題
Induction chemotherapy plus re-irradiation versus re-irradiation alone in locally recurrent nasopharyngeal carcinoma: A model-based analysis.
背景:この研究は局所再発鼻咽頭癌(lrNPC)における再照射前の追加導入療法の影響を検討することを目的とした。
方法:2012年から2020年の間に再照射を受けた480人のlrNPC患者について後ろ向き分析を行った。カプランマイヤー法を用いて全生存期間(OS)を決定し、ログランク法を用いて比較した。多変量解析によりOSの予測因子が同定され、有意な予後因子に基づいてリスク層別化モデルが構築された。
結果:ICの追加は、放射線療法単独または同時化学放射線療法と比較して、同様のOS転帰を示した。しかし、中リスク群では、ICと再照射の併用は、再照射単独よりも有意に良好なOSをもたらした。この生存利益は、交絡変数を調整した後でも観察された。
結論:lrNPCの中間リスク群では,再照射の前に追加したIは全生存率を改善したが,更なる前向き検証が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109903
PMID: 37678621
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