原題
Decreased lymphoma-related deaths and improved long-term relative survival with radiotherapy for early-stage diffuse large B-cell lymphoma in the rituximab era.
背景:本研究は、リツキシマブ時代における早期びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するリンパ腫関連死(LRD)の発生率と放射線療法(RT)の長期純生存利益を調査することを目的とした。
方法:2002年から2015年の間に早期DLBCLと診断された成人10,841名を対象に、後ろ向き解析を実施した。一次治療は集学的治療(CMT)と化学療法単独に分類された。競合リスク分析を用いて累積死亡率を評価し、様々な尺度を用いてRTの純生存利益を推定した。
結果:CMTで治療された患者は,化学療法薬のみを受けた患者と比較して,LRDの発生率が低く,全生存率,相対生存率,および標準化死亡比が良好であった。RTを追加すると、全生存率および相対生存率が改善し、診断から10年以内に経時的にベネフィットが増大した。
結論:RTはLRDを低下させ、リツキシマブ時代の早期DLBCLにおける長期純生存率を改善した。どの患者集団が早期DLBCLにおいてRTから最も利益を得るかを決定するためには、さらなる研究が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109902
PMID: 37678622
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