メラノーマ以外の進行がんにおけるニボルマブ+イピリムマブ対ニボルマブ単独:メタアナリシス。

原題
Nivolumab Plus Ipilimumab vs Nivolumab Alone in Advanced Cancers Other Than Melanoma: A Meta-Analysis.
背景:ニボルマブとイピリムマブの併用は進行メラノーマに有益であることが示されているが、他の進行癌における有効性は不明である。
方法:研究者らは、メラノーマ以外の進行がんにおけるニボルマブ+イピリムマブとニボルマブ単独を比較した研究の電子データベースを検索し、全生存期間、無増悪生存期間、有害事象、および治療中止を分析した。
結果:併用療法は、ニボルマブ単独と比較して、全生存率の有意な改善を示さなかった。無増悪生存率にわずかに有意な改善が認められた。しかし、併用療法は、グレード3~4の有害事象および治療中止の割合が高かった。
結論:ニボルマブにイピリムマブを追加しても、メラノーマ以外の進行がんでは全生存率に有意な利益は得られず、無増悪生存率にはわずかな利益しか得られない。毒性が高く、治療が中止されることから、この併用療法を用いる際には注意が必要であることが示唆される。不必要な副作用を回避するために、特定のがんにおけるこの併用療法の有効性を判定するには、さらなる研究が必要である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.3295
PMID: 37651124
Open Access

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