肺癌患者における重症急性放射線肺炎の転帰を決定する臨床的および物理的線量測定因子の分析。

原題
Analysis of clinical and physical dosimetric factors that determine the outcome of severe acute radiation pneumonitis in lung cancer patients.
背景:この後ろ向き研究では、肺および/または縦隔放射線療法を受け、重症急性放射線肺炎(SARP)を経験した肺癌患者の臨床的および物理的線量測定因子を分析した。この研究は、これらの患者におけるSARPの臨床転帰を決定する因子を同定することを目的とした。
方法:死亡した患者と生存している患者の臨床的特徴、物理的線量測定因子、およびSARP開始時間をSPSS 20.0を用いて分析した。データ解析には種々の統計的検定を用いた。
結果:単変量解析では、特定の線量の放射線を受けた肺気量、平均肺、心臓、および脊髄線量を含む、SARP死亡のいくつかの潜在的な予測因子が同定された。多変量解析では、同側性肺V5および全肺V5がSARP患者における死亡の独立した予測因子であることが明らかになった。放射線療法完了からSARP発症までの時間にも2群間で有意差が認められた。
結論:SARP患者の臨床特性とSARPの転帰との間には明確な相関はなかったが,同側性肺V5および全肺V5はSARP患者の死亡の独立した予測因子として同定された。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02304-6
PMID: 37644602
Open Access

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