原題
Durvalumab Plus Concurrent Radiotherapy for Treatment of Locally Advanced Non-Small Cell Lung Cancer: The DOLPHIN Phase 2 Nonrandomized Controlled Trial.
背景:Durvalumabは化学放射線療法後の進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対する標準治療であるが、有害事象のために必ずしも実行可能ではない。放射線療法と免疫療法には相乗作用がある。本研究は、化学療法を併用しない局所進行NSCLCに対するDurvalumab+放射線療法の有効性と安全性を評価することを目的とした。
方法:この研究には、プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)陽性の切除不能なNSCLC患者74人が含まれていた。患者は放射線療法と免疫治療を最長1年間受けた。主要エンドポイントは12か月無増悪生存率(PFS)であった。
結果:解析した患者35名のうち、12ヶ月目のPFS率は72.1%、PFS中央値は25.6ヶ月であった。客観的奏効率は90.9%、治療完了率は57.6%であった。グレード3または4の有害事象は患者の52.9%に発生した。
結論:Durvalumabと放射線療法の併用は有望な有効性を示し、有害事象も忍容可能であったため、局所進行NSCLCを対象とした第3相臨床試験を検討すべきである。
ClinicalTrials.gov識別子:jRCT2080224763。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.3309
PMID: 37676681
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