原題
Fractionated radiotherapy for surgically resected intracranial meningiomas: a multicentre retrospective cohort study.
背景:髄膜腫の標準治療は、手術とは別に放射線療法(RT)である。しかし、分割RT(fRT)の失敗に関連する臨床因子についてはほとんど知られておらず、手術後のfRTの最適なタイミングについては依然として議論されている。本研究は、fRT後の無増悪生存期間(PFS)に関連する因子を同定し、fRTの最適なタイミングを決定することを目的とした。
方法:この研究には、1997年から2018年の間にfRTを受けた頭蓋内髄膜腫の患者が含まれていた。主要エンドポイントは、X線写真の再発/進行および進行までの時間であった。
結果:計404例の髄膜腫が解析され、167例(41.3%)がfRT後に再発した。fRT後のPFS不良と独立して関連していた臨床因子には、髄膜腫に対するRTの既往、WHOグレード3または再発髄膜腫、および診断時の年齢が高いことなどがあった。MIB1高値は、WHOグレード2の髄膜腫におけるPFS不良の予測因子であった。手術後の補助fRTは、サルベージfRTと比較してPFSの改善と関連していた。
結論:fRTに対する髄膜腫の反応を予測できる臨床因子が不足している。補助fRTはサルベージfRTと比較して良好なPFSを提供する可能性があり、RT治療の決定を導くためには追加の分子バイオマーカーが必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109861
PMID: 37619659
Open Access
コメント