ホルモン受容体陽性およびヒト上皮増殖因子受容体2陰性の転移性乳癌(TRiPICS-02)におけるサシツムマブゴビテカンの全生存期間:無作為化非盲検多施設共同第3相試験。

原題
Overall survival with sacituzumab govitecan in hormone receptor-positive and human epidermal growth factor receptor 2-negative metastatic breast cancer (TROPiCS-02): a randomised, open-label, multicentre, phase 3 trial.
第3相TRiPICS-02試験では、サシツムマブゴビテカンが、前治療を受けた内分泌抵抗性ホルモン受容体陽性、HER 2陰性の転移性乳癌患者の無増悪生存期間を改善することが示された。同試験の今回の最終解析で、同研究者らは、栄養膜細胞表面抗原2(Trop-2)発現および他の変数に基づいて、全生存期間および他のエンドポイントを評価した。同試験では、サシツムマブゴビテカンまたは化学療法薬のいずれかに無作為に割り付けられた患者543人を対象とした。サシツムマブゴビテカンは、化学療法薬と比較して全生存期間の有意な改善を示し、全生存期間中央値は14.4ヵ月対11.2ヵ月であった。また、客観的奏効率および患者報告アウトカムの改善も示された。サシツムマブゴビテカンの安全プロファイルは過去の研究と一致していた。これらの知見は、前治療を受けた内分泌抵抗性の転移性乳癌患者に対する新たな治療選択肢としての使用を支持するものである。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(23)01245-X
PMID: 37633306
Open Access

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