化学放射線療法中の好酸球動態はステージⅡ-Ⅳaの上咽頭癌患者の臨床転帰と相関する:大規模コホート研究の結果。

原題
Eosinophil Dynamics During Chemo-Radiotherapy Correlate to Clinical Outcome in Stage Ⅱ-Ⅳa Nasopharyngeal Carcinoma Patients: Results from A Large Cohort Study.
背景:本研究は、化学放射線療法(CCRT)中の好酸球の枯渇と上咽頭癌(NPC)患者の予後に及ぼす影響を検討することを目的とした。
方法:本研究では、根治的放射線療法を受けている患者1225名を対象に、ファジーC平均アルゴリズムを用いて循環好酸球数(CEC)の傾向を分析した。カプランマイヤー解析およびCox比例リスクモデルを用いて予後効果を評価し、Cox回帰モデルを用いて治療前CECとCCRTの相互作用を評価した。
結果:3つのグレードの好酸球枯渇は、生存転帰に関して予後不良を有意に層別化した。治療前の高いCECは、重度の枯渇グレードに対する防御因子であったが、放射線療法単独と比較してCCRTのベネフィットを減弱させた。
結論:治療後のCEC減少は、標準治療を受けているNPC患者の予後を評価するのに役立つ可能性がある。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109900
PMID: 37660752

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