限局性メルケル細胞がんの原発腫瘍部位は、腫瘍学的アウトカムに影響を及ぼすことなく、様々な管理戦略を推進する。

原題
Primary tumor site for localized Merkel cell carcinoma drives different management strategies without impacting oncologic outcomes.
背景:本研究は、放射線療法(RT)で治療した限局性メルケル細胞癌(MCC)患者において、原発腫瘍部位がケアのパターンと転帰にどのように影響するかを検討することを目的とした。
方法:本研究では、2014~2021年に研究施設で補助RTを受けた臨床的にステージI~IIのMCC患者80人のデータを解析した。患者は原発腫瘍部位に基づいて、頭頸部(HN)と非頭頸部(NHN)の2群に分けられた。
結果:患者の53%がHN腫瘍を有し、47%がNHN腫瘍を有していた。HN腫瘍を有する患者は、広範囲局所切除術(WLE)を受ける可能性が低く、高用量の補助RTを受ける可能性が高かった。さらに、HN腫瘍患者はセンチネルリンパ節生検を受ける可能性が低く、選択的リンパ節RTを受ける可能性が高かった。しかし、治療アプローチにおけるこれらの差にもかかわらず、局所無再発生存率、リンパ節無再発生存率、または全無再発生存率に2群間で有意差はなかった。
結論:一次腫瘍部位に基づく不均一な治療アプローチは、一次治療計画の一部としてRTを受けた一次MCC患者における局所領域疾患制御率と同程度であった。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109892
PMID: 37659660

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