唾液腺リンパ上皮癌(LECSG)における術後放射線療法(PORT)の意義と術後EBV DNAが予後に及ぼす影響について検討した。

原題
The role of postoperative radiotherapy (PORT) in lymphoepithelial carcinoma of the salivary gland (LECSG) and the effect of postoperative EBV DNA on prognosis.
背景:術後放射線療法(PORT)の効果および唾液腺のリンパ上皮癌(LECSG)患者の生存に対するEBV DNAレベルの影響は不明である。
方法:合計360人の患者を評価し、Cox比例ハザードモデルを用いて独立した予後因子を同定した。これらの因子に基づいてリスク層別化を実施した。
結果:頸部郭清術(ND)を受けた患者では、陽性リンパ節(PLN)の数が3以上で腫瘍の大きさが3 cm以上であることが、無病生存率(PFS)の有意な予測因子であった。非頸部郭清術(NND)を受けた患者では、NステージはPFSの独立した予測因子であった。手術後に検出可能なEBV DNAが存在することは、PFSの悪化と関連していた。
結論:PORTは、PLN<3および腫瘍サイズ<3 cmの患者に利益をもたらさなかった。手術後の検出可能なEBV DNAレベルは負の予後因子であった。 Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5) DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109893
PMID: 37659661

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