原題
Combined cytotoxic and immune-stimulatory gene therapy for primary adult high-grade glioma: a phase 1, first-in-human trial.
背景:脳腫ようの一種である高悪性度グリオーマは予後不良で治療が困難である。本研究は、高悪性度グリオーマ患者におけるHSV1-TKとFlt3Lを発現する2種のアデノウイルスベクターの安全性と有効性を評価することを目的とした。
方法:この試験では、高悪性度神経膠腫の成人患者が手術を受けた後、ウイルスベクターを腫瘍部位に注射された。この研究には6つの用量コホートが含まれ、患者はバラシクロビルと化学放射線療法も受けた。主要エンドポイントは最大耐量であった。
結果:18名の患者が本研究に登録され、治療は忍容性が良好であり、用量制限毒性は認められなかった。最も多くみられた重篤な有害事象は、創傷感染および血栓塞栓イベントであった。全生存期間中央値は21.3ヵ月であった。
結論:アデノウイルスベクターの組み合わせは安全性と実行可能性を示し、将来の臨床試験でさらに調査されるべきである。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00347-9
PMID: 37657463
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