ラテンアメリカとカリブ海諸国における放射線治療資源:国際原子力機関のデータに基づく現在および予測されるニーズのレビュー。

原題
Radiotherapy resources in Latin America and the Caribbean: a review of current and projected needs based on International Atomic Energy Agency data.
背景:世界的に放射線治療へのアクセスの欠如は重要な問題である。このレビューは、ラテンアメリカとカリブ海地域の41カ国のデータを分析することにより、同地域における放射線治療のギャップとニーズを明らかにすることを目的としている。
方法:遠隔治療超高圧ユニットおよび小線源治療資源に関するデータは、国際原子力機関(IAEA)の放射線治療センターのディレクトリから抽出し、GLOBOCANおよびWorld Bank Dataからの人口規模、収入、癌発生率、および死亡率データと一致させた。外部ビーム放射線療法施設における現在および予測されるギャップ、ならびに子宮頸癌に対する小線源治療サービスの利用可能性を計算した。
結果:2022年の時点で、外照射療法は78%の国で利用可能であり、平均カバー率は63%であった。ほとんどの超高圧ユニットは線形加速器(LINAC)であり、コバルト-60の容量は減少した。超高圧ユニットの現在の赤字は668ユニットと推定され、2030年までに2455ユニットに増加すると予測されている。小線源治療サービスは68%の国で利用可能であったが、資源の配分は不公平であった。
結論:2018年と比較して外部放射線治療能力が15%改善されたにもかかわらず、少なくとも668ユニットの追加ユニットが依然として不足している。超高圧ユニットの必要性は2030年までに倍増すると予想されている。また、特にカリブ諸国では、小線源治療資源の不公平な配分もある。これらのギャップに対処し、放射線治療への公平なアクセスを確保するためには、IAEAの「希望の光」イニシアティブのような努力が必要である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00299-1
PMID: 37657478

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