IB2-IIB期子宮頸癌における術前補助化学療法後の手術と化学放射線療法を比較する無作為化第III相試験:EORTC-55994。

原題
Randomized Phase III Study Comparing Neoadjuvant Chemotherapy Followed by Surgery Versus Chemoradiation in Stage IB2-IIB Cervical Cancer: EORTC-55994.
背景:この多施設試験は,ステージIB2-IIB子宮頚癌における手術後のネオアジュバント化学療法(NACT-S)の有効性を標準的同時化学放射線療法(CCRT)と比較した。
方法:626人の患者をNACT-S(n=314)とCCRT(n=312)の間で無作為に割り付けた。主要評価項目は5年全生存期間(OS)とし、副次評価項目は無増悪生存期間、毒性、健康関連の生活の質(HRQOL)とした。
結果:中央値8.7年の追跡後、患者の31.6%が死亡した。NACT-Sの完了率は71%、CCRTでは82%であった。短期的な有害事象はNACT-S群でより頻繁であったが、長期的な有害事象はCCRT群でより一般的であった。5年OS率は2群間で有意差はなかった。
結論:この試験では、いずれの治療群にも優位性は認められなかったが、両群で許容可能な罹病率およびHRQOLが示された。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.22.02852
PMID: 37656948

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