膠芽腫におけるPET画像と前立腺特異的膜抗原のタンパク質発現:多施設インベントリー研究。

原題
PET Imaging and Protein Expression of Prostate-Specific Membrane Antigen in Glioblastoma: A Multicenter Inventory Study.
背景:前立腺特異的膜抗原(PSMA)は多形性こう芽腫(GBM)の新生血管系でアップレギュレートされることが分かっている。PSMAを標的とするトレーサーのPETによる取り込みが、新生血管系への特異的結合によるものか、腫瘍への非特異的取り込みによるものかは不明である。
方法:新規または再発GBMを有する14人の患者は、異なるPSMA標的トレーサーの注射後にPETスキャンを受けた。腫瘍およびバックグラウンドにおける取り込みを測定した。腫瘍生検サンプルにおけるPSMA発現は、PET取り込みと相関していた。
結果:すべての腫瘍は、PSMAを標的とするトレーサーの中等度から高度の取り込みを示したが、影響を受けていない脳での取り込みは低かった。PSMAの発現は、内皮細胞、分散した個々の細胞、および神経網で認められた。in vivo取り込みとPSMA発現レベルの間に相関はなかった。
結論:種々のPSMA標的トレーサーはGBMに有用である可能性があるが、PSMA発現とPET取り込みとの間に相関関係がないことを理解するためにはさらなる研究が必要である。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.123.265738
PMID: 37652540

コメント

タイトルとURLをコピーしました