原題
Correlation of SUV on Early Interim PET with Recurrence-Free Survival and Overall Survival in Primary Operable HER2-Positive Breast Cancer (the TBCRC026 Trial).
背景:HER2を標的とした治療への反応を予測するバイオマーカーは極めて重要である。TBCRC026試験では、F-FDG PET/CT上の腫瘍SUVの早期減少は、ER陰性、HER2陽性の乳癌において、化学療法併用なしでトラスツズマブとペルツズマブ(HP)を併用したHER2療法に対する病理学的完全奏効(pCR)を予測することが明らかになった。
方法:ER陰性、HER 2陽性乳癌患者は術前補助HPを受けた。F-FDG PET/CTをベースライン時およびサイクル1、15日目に実施した。無再発生存率(RFS)および全生存率(OS)をカプランマイヤー法およびCox回帰を用いて解析した。
結果:3年目のRFSおよびOSはそれぞれ84%および92%であった。C1D15 SULが3以下の場合、RFSおよびOSの改善と関連していた。SULが40%以上低下した場合、統計的に有意ではなかった。pCRはRFSの改善と関連していたが、統計的に有意ではなかった。
結論:F-FDG PET/CT上で3以下のC1D15 SULは、術前補助HPのみを受けているER陰性、HER 2陽性の乳癌患者のRFSおよび全生存率を予測する可能性がある。このバイオマーカーが治療を個別化する可能性を確認するには、さらなる研究が必要である。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.123.265853
PMID: 37652539
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