転移性非小細胞肺癌におけるin situ腫瘍崩壊性ウイルス療法および体幹部定位放射線治療とそれに続くペムブロリズマブの第2相試験。

原題
A Phase 2 study of In Situ Oncolytic Virus Therapy and Stereotactic Body Radiation Therapy Followed by Pembrolizumab in Metastatic Non-Small Cell Lung Cancer.
背景:この第2相試験は、転移性非小細胞肺癌(mNSCLC)における体幹部定位放射線治療(SBRT)とin situ腫瘍崩壊性ウイルス療法に続いてペムブロリズマブを用いた二重アプローチの有効性を評価することを目的とした。方法:本試験には、ADV/HSV-tkおよびSBRTの腫瘍内注射に続いてペムブロリズマブを投与されたmNSCLC患者が含まれた。一次エンドポイントは全奏効率(ORR)であり、二次エンドポイントは臨床ベネフィット率(CBR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、および安全性であった。結果:登録された28人の患者のうち、ORRは33.3%、CBRは70.4%であった。免疫チェックポイント阻害薬に抵抗性を示した患者の75%に臨床ベネフィットが認められた。治療の忍容性は良好で、副作用も管理可能であった。結論:in situ ADV/HSV-tk+バラシクロビル遺伝子治療とSBRTの併用は、mNSCLC患者におけるペムブロリズマブの有効性を高めるための化学療法節約戦略として有望である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.08.044
PMID: 37625523

コメント

タイトルとURLをコピーしました