マイクロサテライト安定(MSS)および不安定(MSI)ステージIII結腸癌におけるKRASエクソン2サブ変異およびBRAF V600E変異の異なる予後値:7件の試験のACCENT/IDEA統合解析。

原題
Different prognostic values of KRAS exon 2 sub-mutations and BRAF V600E mutation in microsatellite stable (MSS) and unstable (MSI) stage III colon cancer: an ACCENT/IDEA pooled analysis of 7 trials.
背景:ステージIIIの結腸直腸癌(CC)におけるKRASおよびBRAF変異の予後的価値は、特にMSI-H腫瘍を有する患者では不明である。本研究は、KRASサブ変異の予後的価値を解析することも目的とした。
方法:本研究では、7つの臨床試験から外科的に切除されたステージIIIのCC患者の臨床病理学的変数と予後を検討した。KRASエクソン2およびBRAF変異と再発までの期間(TTR)、全生存期間(OS)、および再発後の生存期間(SAR)との関連を評価した。KRASエクソン2サブ変異の予後値も解析した。
結果:8,460人の患者のうち、BRAF、KRASエクソン2変異体、または二重野生型の保有率は、MSS群と比較してMSI-H群で高かった。MSS群では、BRAFおよびKRASエクソン2変異はTTRおよびOSの悪化と関連していた。SARは、MSS患者とMSI-H患者の両方で、KRASエクソン2またはBRAF変異群で有意に短かった。MSS患者では、特定のKRASエクソン2変異が疾患再発後の転帰不良と関連していた。
結論:ステージIIIのCC患者におけるRASとBRAFの両方の突然変異の検査は、個々の予後を定義し、特定の治療アプローチのための患者選択の指針となる。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2023.08.006
PMID: 37619846

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