オートリンドバーグプロジェクト:放射線腫瘍学における標準化された標的命名法は、放射線治療計画からの実世界のデータ抽出を可能にする。

原題
The Auto-Lindberg Project: Standardized target nomenclature in radiation oncology enables real world data extraction from radiation treatment plans.
背景:本研究の目的は、標準化された標的命名法を用いて治療計画を自動的に解析することにより、頭頚部癌患者のリンパ節転移に関する実世界データを生成することであった。
方法:構造名を含む頭頸部治療計画の大規模なデータセットを、関連する臨床変数とともに分析した。リンパ節標的を記述する標準化された命名法を用いて、各患者に意図された治療レベルを決定した。データセットは、原発部位およびT分類に基づいてさらに層別化された。
結果:データセットには、臨床的に割り当てられた側性を有する患者2030名が含まれていた。リンパ節転移の割合は原発部位によって異なり、中咽頭は同側のリンパ節転移が最も高く(80%)、下咽頭は対側のリンパ節転移が最も高かった(28%)。中咽頭癌患者のリンパ節転移も、ヒトパピローマウイルス(HPV)の状態によって有意に異なっていた。
結論:標準化された標的命名法の使用は、頭頚部癌におけるリンパ節転移のための実世界データの自動抽出と可視化を可能にする。このアプローチは、他の疾患部位に対しても、どの放射線腫瘍学センターでも容易に実施できる。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.08.018
PMID: 37611810

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