原題
Allogeneic Hematopoietic Cell Transplantation Improves Outcome in Myelodysplastic Syndrome Across High-Risk Genetic Subgroups: Genetic Analysis of the Blood and Marrow Transplant Clinical Trials Network 1102 Study.
背景:本研究は、骨髄異形成症候群(MDS)患者における同種造血細胞移植(HCT)の利益に対するMDS遺伝学の影響を評価することを目的とした。
方法:この研究では、中リスクまたは高リスクのMDSを有する50~75歳のMDS患者309名を対象とした。遺伝子突然変異と全生存(OS)との関連を標的配列決定により評価した。
結果:遺伝子変異の分布はドナー群と非ドナー群で類似していた。TP53変異を有する患者は、変異を有しない患者と比較してOSが不良であった。HCTはTP53変異を有する患者のOSを改善した。TP53変異を有しない高リスクMDS患者は、ドナーが利用可能であれば転帰が良好であった。
結論:HCTは、対立遺伝子の状態にかかわらず、TP53変異を有する患者に有益である。TP53変異のない高リスクMDS患者では、ドナーが得られれば転帰が改善する。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00866
PMID: 37607457
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