原題
Neurocognition and mean radiotherapy dose to vulnerable brain structures: new organs at risk?
背景:本研究は、リスク臓器(OAR)への放射線療法(RT)線量と脳腫瘍の小児における神経認知機能低下との関係を検討することを目的とした。この関係を調査した研究はほとんどない。
方法:本研究では、陽子線および/または光子線RTを受けた小児脳腫瘍生存者44名を対象とし、OARに対する平均RT線量とIQとの相関を検討した。以前に確立されたOARおよび潜在的な新規OARを分析した。
結果:異なるOARに対する平均RT線量は、IQサブテストの成績と相関していた。特定のOARに対するRT線量が高いほど、特定のIQサブテストの成績は低かった。
結論:本研究では、様々な確立されたOARおよび潜在的な新規OARにおいて、IQサブテストと平均RT用量との間に強い相関が認められた。このことは、脆弱な脳構造における神経認知ネットワークを保護するために、RT計画においてより慎重なアプローチをとるべきであることを示唆している。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02324-2
PMID: 37568180
Open Access
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