化学療法後にホルモン受容体陽性乳癌を有する閉経前女性に対するタモキシフェンへの卵巣機能抑制の追加:ASTRRA試験の8年間の追跡調査。

原題
Adding Ovarian Suppression to Tamoxifen for Premenopausal Women With Hormone Receptor-Positive Breast Cancer After Chemotherapy: An 8-Year Follow-Up of the ASTRRA Trial.
背景:本研究は、ホルモン感受性乳癌の閉経前女性におけるタモキシフェン(TAM)治療に卵巣機能抑制(OFS)を追加した場合の長期転帰を評価することを目的とした。
方法:この研究には、エストロゲン受容体が陽性の乳癌に対して補助または術前補助化学療法を受けた閉経前女性1,483名が含まれた。参加者は、TAM単独またはTAMとOFSの併用を2年間受けるように無作為に割り付けられた。無病生存率(DFS)および全生存率(OS)が評価された。
結果:106.4ヶ月(中央値)の追跡後、TAM+OFS群はTAM単独群と比較してDFSイベント発生率が有意に低かった。8年DFS率はTAM+OFS群で85.4%、TAM単独群で80.2%であった。2群間でOSに有意差はなかった。
結論:乳癌を有する閉経前女性におけるアジュバントTAMにOFSを追加することは、一貫したDFSの利益をもたらし、閉経前女性または化学療法後に卵巣機能を回復した女性に対してOFSを考慮すべきであることを示唆している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00557
PMID: 37607321

コメント

タイトルとURLをコピーしました