放射線療法中の膵癌患者の生活の質の変化を評価するためのFACT-Hepの臨床的に重要な最小差の決定。

原題
Determining the Minimal Clinically Important Difference of the FACT-Hep to Evaluate the Change in the Quality of Life (QOL) of Pancreatic Cancer (PC) Patients During Radiotherapy.
背景:この研究は,生活の質を評価するために,放射線療法(RT)で治療した膵癌患者におけるFACT Hepatobiliary(FACT-Hep)質問表に対する最小の臨床的に重要な差(MCID)を決定することを目的とした。
方法:RTを受けた膵癌患者は、ベースライン時および治療終了時にFACT-Hep質問票に記入した。MCIDは、アンカーベースおよび分布ベースのアプローチを用いて決定した。
結果:感情領域のMCIDが最も低かった(悪化0.8~1.8)。肝胆道系がんサブスケール(HCS)のMCID範囲が最も高く、最も広かった。HCSの2.9~4.3の正の変化は臨床的改善を示した。身体領域のMCID推定値はアンカーベースの推定値と一致していた。Fact-Hep総スコアのMCID範囲は6.9~10.5であった。
結論:MCIDの決定は、RTを受けているPC患者のQOL変化を評価するために極めて重要である。社会的領域に対して異なるアンカー評価が推奨される。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.08.009
PMID: 37586614

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