頭頚部癌患者における照射野と線量に基づく放射線療法前の抜歯による不必要な歯の喪失の程度。

原題
The extent of unnecessary tooth loss due to extractions prior to radiotherapy based on radiation field and dose in patients with head and neck cancer.
背景:放射線療法(RT)後の放射線骨壊死(ORN)を予防するために、RT前に予後不良の歯を除去することが多い。本研究は、不必要に抜歯された歯の数を決定し、これに関連する患者および腫瘍の特徴を同定することを目的とした。
方法:この横断的研究には、2015年から2019年の間にRTで治療された頭頚部癌(HNC)患者が含まれていた。40 Gy以上をカットオフとして、各抜歯歯の放射線量を遡及的に計算した。年齢、性別、腫瘍の位置、腫瘍およびリンパ節の病期、全体的な腫瘍の病期、および抜歯した歯の数を含む、40 Gy以上の線量に関連する潜在的因子を分析した。
結果:358人の患者から合計1759本の歯が除去された。これらの歯のうち、74%は平均線量<40 Gyに基づいて不必要に抜歯されているようであったが、61%は最大線量<40 Gyを用いて不必要に抜歯されているようであった。腫瘍の位置およびN分類は、不必要な抜歯に関連する最も重要な変数であった。 結論:本研究は、RT前に不必要に抜歯された歯の数に関する貴重な洞察を提供し、そしゃく系への損傷の潜在的な減少を可能にする。 Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5) DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109847
PMID: 37543058
Open Access

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