陽子と電子のUHDR等線量照射は、長寿命種の収率が異なるが、同様の短寿命ROS収率を生じる。

原題
Proton and electron UHDR isodose irradiations produce similar short-lived ROS yields with differing longer-lived species yields.
背景:超高線量率(UHDR)放射線治療は、腫瘍制御を維持しながら正常組織を温存できるため、研究されている。この研究は、陽子と電子の放射化学に及ぼすUHDRと従来の線量率(CDR)の影響を比較することを目的とした。
CellROX Deep Red(高反応性ラジカルを反映),Amplex Red(HOを反映),Oxyphor(分圧損失を反映),Varian ProBeamプロトンサイクロトロンおよびVarian Trilogyリニアックを用いて,CDRおよびUHDRレベルでプロトンおよび電子を照射した。
結果:プロトンと電子は共にCDRからUHDRへのROSの減少を示した。CellROXアッセイはビームライン間に差を示さなかったが、Amplexアッセイはより大きな差(プロトンで5%の損失、電子で69%の損失)を示した。Oxyphorアッセイはプロトン(23%の損失)と電子(43%の損失)でUHDRに対するCDRのわずかな差を示した。
結論:ROSアッセイと酸素消費を解釈することは困難である。結果は、アッセイが活性化種の寿命に影響される可能性があることを示唆している。これらのアッセイを用いたさらなる研究は、それらをインビボでの生物学的効果と比較することによって、FLASH仮説を検証するのに役立つ。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.07.042
PMID: 37558097

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