原題
Radiation dose is associated with improved local control for large, but not small, hepatocellular carcinomas.
背景:線量漸増放射線療法は、手術不能な肝細胞がん(HCC)に対する潜在的な治療法となっている。本研究は、HCC患者の局所制御と毒性に対する生物学的有効量(BED)の影響を評価することを目的とした。
方法:2009年から2018年までに放射線療法を受けたHCC患者の後ろ向き分析。患者は大きさに基づいて小さな腫瘍と大きな腫瘍に分けられた。毒性はALBIスコアと肝機能悪化率を用いて評価した。
結果:患者128名を対象とし、平均追跡期間は16ヶ月であった。BEDは局所腫瘍再発を有意に予測した。より高いBEDは、5 cmを超える腫瘍では局所制御を改善したが、より小さな腫瘍では改善しなかった。低用量群と高用量群の間で肝毒性に差は認められなかった。
結論:より高線量の放射線療法は、肝毒性を増加させることなく、大きなHCC腫瘍の局所制御を改善する。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02318-0
PMID: 37568200
Open Access
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