下咽頭がんにおける咽頭後および後茎状リンパ節転移の罹患率と危険因子。

原題
Prevalence and risk factors for retropharyngeal and retro-styloid lymph node metastasis in hypopharyngeal carcinoma.
背景:本研究の目的は,下咽頭癌(HPC)患者における咽頭後および後茎状リンパ節転移(LNM)の発生率および危険因子を調査することであった。研究者らは、評価に磁気共鳴(MR)および[F]-フルオロ-2-デオキシ-D-グルコース(FDG)-陽電子放出断層撮影(PET)/コンピュータ断層撮影(CT)画像を用いた。
方法:本研究では、放射線療法を受けたHPC患者155人のFDG-PET/CT画像、CT画像およびMR画像のレトロスペクティブレビューを実施した。フィッシャーの正確確率検定およびロジスティック回帰分析を用いて、LNMのリスク因子を決定した。
結果:咽頭後LNM(RPLNM)は患者の13%に認められた。後壁腫瘍および両側または対側の頸部LNMはRPLNMと有意に関連していた。後壁腫瘍を有する患者では、対側RPLNMが特に多くみられた。レトロ茎状LNM(RSLNM)はまれであったが、同側性レベルIIの上限で15 mm以上の同側性リンパ節(LN)と関連していた。
結論:HPC患者では、症例の13%でRPLNMが今回のであった。後壁腫瘍および両側または対側の頸部LNMは、RPLNM、特に対側RPLNMの有意な危険因子であった。まれではあるが、RSLNMは同側性レベルIIの上限で15 mm以上の同側性LNと関連していた。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02322-4
PMID: 37568173
Open Access

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