結腸直腸肝転移の統合された臨床-分子分類:第3相新規EPOC無作為化臨床試験のバイオマーカー分析。

原題
Integrated Clinical-Molecular Classification of Colorectal Liver Metastases: A Biomarker Analysis of the Phase 3 New EPOC Randomized Clinical Trial.
背景:少数転移性結腸直腸肝転移患者に対する個別化された治療選択肢が緊急に必要とされている。これまでの研究では、結腸直腸肝転移の3つの異なる分子サブタイプ、すなわち、カノニカル、免疫、および間質が同定されている。
方法:この後ろ向き分析には、New EPOC無作為化臨床試験からの発見コホートおよび検証コホートが含まれた。分子サブタイプは、RNA配列決定およびマイクロアレイ分析を用いて決定した。分子サブタイプを予測するために、ニューラルネットワーク分類器を訓練した。
結果:検証コホートは147人の患者で構成され、50%が標準、19%が免疫、31%が間質に分類された。免疫サブタイプは予後が最も良好であり、標準サブタイプと比較して無増悪生存率および全生存率が有意に高かった。臨床リスクスコアに分子サブタイプを組み込むことで、予測精度が向上した。
結論:本研究で同定された結腸直腸肝転移の分子サブタイプは、予後マーカーとして役立ち、個別化された全身治療の指針となる可能性がある。これらの知見を検証するには、さらなる研究が必要である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.2535
PMID: 37471075

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