経口抗癌剤の用量変更および中止による薬剤廃棄の費用。

原題
Cost of Drug Wastage From Dose Modification and Discontinuation of Oral Anticancer Drugs.
背景:経口化学療法は1ヶ月分として調剤されることが多く、用量が変更されたり中止されたりすると錠剤が無駄になる。この無駄のコストはしばしば報告されていない。
方法:本研究では、22種類の経口抗癌剤と35種類の臨床試験を分析し、用量変更または中止による錠剤の浪費のコストを推定した。各薬剤の毎月の費用を抽出し、減量率と中止率に関する情報を収集した。
結果:患者1人当たりの損耗費用の中央値は1750ドルで、平均費用は4290ドルであった。総治療費に対する損耗の割合の中央値は1.04%で、平均は1.78%であった。
結論:医薬品のコストが高く、錠剤の力価の入手が限られていることが、重大な浪費の一因となっている。規制機関は、錠剤の浪費を減らし、がん患者の経済的負担を軽減するための措置を検討すべきである。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.2306
PMID: 37471095

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