好中球細胞外トラップ形成は、VTEを呈する患者における不顕性がんの独立したリスク因子である。

原題
Neutrophil extracellular trap formation is an independent risk factor for occult cancer in patients presenting with VTE.
背景:静脈血栓塞栓症(VTE)は潜在性癌と関連しているが、現在のスクリーニングガイドラインは限られている。本研究は、VTE患者における好中球細胞外トラップ(NET)に関連する血液バイオマーカーと癌との関連を検討することを目的とした。
方法:460人のVTE患者を対象とした。NETおよび好中球活性化に関連するバイオマーカーを測定した。追跡期間中のがん診断を記録した。
結果:追跡期間中にVTE患者の7.0%で癌が診断された。癌関連VTE患者ではH3Cit-DNA値が高く、NET形成の上昇が示された。H3Cit-DNAが500 ng/ml増加するごとの追跡期間中の癌のハザード比は1.79であった。
結論:H3Cit-DNAはVTE患者における癌の有用な診断マーカーとして役立つ可能性があり、NET形成の上昇は癌関連VTEの特徴である。
Journal: J Thromb Haemost (CiteScore 2022: 22.1)
DOI: 10.1016/j.jtha.2023.07.007
PMID: 37479035
Open Access

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