非横紋筋肉腫性軟部肉腫におけるパゾパニブ併用または非併用の術前化学放射線療法後の転帰:小児腫瘍学グループおよびNRG Oncologyからの報告。

原題
Outcomes After Preoperative Chemoradiation With or Without Pazopanib in Non-Rhabdomyosarcoma Soft Tissue Sarcoma: A Report From Children’s Oncology Group and NRG Oncology.
背景:JCO ARST1321研究は、非横紋筋肉腫性軟部肉腫患者を対象に、パゾパニブを併用するまたは併用しない術前化学放射線療法で治療した場合の、ほぼ完全な病理学的奏効率を比較することを目的とした。
方法:患者85例を無作為に割り付け、パゾパニブをイホスファミドおよびドキソルビシンと併用し、術前放射線療法を併用する群(レジメンA)、またはパゾパニブを併用せずに同じ治療を行う群(レジメンB)のいずれかに割り付けた。13週目に一次切除を実施し、25週目にさらに化学療法を実施した。
結果:追跡期間中央値3.3年で,3年イベントフリー生存率はレジメンAで52.5%,レジメンBで50.6%であった。3年全生存率はレジメンAで75.7%,レジメンBで65.4%であった。しかし,これらの差は統計的に有意ではなかった。
結論:パゾパニブの追加により、ほぼ完全な病理学的奏効率が高くなったが、パゾパニブを併用しないレジメンと比較して、全体的な転帰に有意な影響を及ぼさなかった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00045
PMID: 37523624

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