原題
Camrelizumab Plus Carboplatin and Paclitaxel as First-Line Treatment for Advanced Squamous NSCLC (CameL-Sq): A Phase 3 Trial.
背景:モノクローナル抗体であるカムレリズマブは、様々な腫瘍の治療に有効であることが示されている。本研究は、進行扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)に対する一次治療として、化学療法と併用したカムレリズマブの有効性と安全性を検討することを目的とした。さらに、循環腫瘍DNA(ctDNA)動態の予測値を解析した。
方法:二重盲検無作為化第3相試験(CameL-sq)には、ステージIIIB-IVの扁平上皮NSCLC患者389人が含まれていた。彼らは、カムレリズマブ+化学療法またはプラセボ+化学療法のいずれかを受けるように無作為に割り付けられた。ctDNAを分析するために、ベースライン時および2サイクルの治療後に血液サンプルを採取した。
結果:解析には、カムレリズマブ群の患者193名とプラセボ群の患者196名が含まれた。その結果、カムレリズマブと化学療法の併用は、プラセボと化学療法の併用と比較して、無増悪生存期間および全生存期間を有意に延長することが示された。予期せぬ有害事象は観察されなかった。2サイクルの治療後のCtDNAクリアランスは、カムレリズマブ群における無増悪生存期間および全生存期間の改善と関連していた。
結論:これらの知見は、カムレリズマブと化学療法の併用が進行扁平上皮NSCLCに対する実行可能な第一選択治療であることを示唆している。さらに、ctDNA動態はこの治療の有効性の予測因子として役立つ可能性がある。
Journal: J Thorac Oncol (CiteScore 2022: 31.9)
DOI: 10.1016/j.jtho.2021.11.018
PMID: 34923163
Open Access
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