術前補助化学療法後の病理学的リンパ節退縮は食道腺癌の再発と生存を予測する:英国における多施設研究。

原題
Pathological Lymph Node Regression After Neoadjuvant Chemotherapy Predicts Recurrence and Survival in Esophageal Adenocarcinoma: A Multicenter Study in the United Kingdom.
背景:食道腺癌に対する術前補助化学療法後の病理学的リンパ節(LN)退縮の予後への影響に関するエビデンスは限られており、LN反応の明確な定義はない。本研究は、LN退縮が食道腺癌の手術後の生存率にどのように影響するかを評価することを目的とした。
方法:術前補助化学療法後に外科的切除を受けた食道腺がん患者の多施設コホート試験であった。手術中に回収されたLNを化学療法終了後に検査し、LN回帰スコア(LNRS)を与えた。交絡因子を調整して生存分析を実施した。
結果:763人の患者からの合計17,930のLNが検査された。異なるLN反応分類は、生存を予測する様々な識別能力を示した。LN反応が不良/ない患者と比較して、LN反応が完全または部分的な患者、またはLN反応が陰性の患者では死亡率が低下した。原発腫瘍の退縮とLNの退縮は165人の患者で一致しなかった。
結論:ネオアジュバント化学療法後の病理学的LN退縮は強力な予後因子であり、食道切除標本の病理学的報告に含めるべきである。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00139
PMID: 37499209

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