原題
Impact of Multiple Beams on the FLASH Effect in Soft Tissue and Skin in Mice.
背景:これまでの研究では、FLASHプロトンペンシルビームスキャン(p-PBS)がマウス皮膚の毒性および線維症を軽減できることが示されている。しかし、臨床的なp-PBS治療では、患者の再配置のために中断を伴う複数のビームが必要である。
目的:本研究では、皮膚毒性に対するFLASH温存効果に及ぼすマルチビーム照射とシングルビーム照射の影響を検討した。
方法:雌マウスを、プロトンビーム走査システムを用いて、従来の線量率またはFLASH線量率で照射した。皮膚毒性は、2分間の中断で1、2、または3本の等しいビームを用いて異なる用量を送達した後、7週間評価した。
結果:シングルビーム照射により、p-PBS-FLASHの利点が確認された。しかし、特定の用量では、2分間の1回の中断で温存効果が低下し、2回の中断で温存効果が消失した。
結論:FLASH温存効果は、ビーム照射時間の中断によって損なわれる可能性がある。ビームのタイミングと配置はFLASH研究における重要な因子であり、マルチビーム照射の効果はさらに調査されるべきである。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.07.024
PMID: 37541394
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