原題
Correlation of haematological parameters with clinical outcomes in cervical cancer patients treated with radical radio (chemo) therapy – A retrospective study.
背景:全身炎症バイオマーカーレベルは、子宮頚癌を含む様々なタイプの癌の転帰と関連している。本研究は、根治的放射線(化学)療法で治療された局所進行子宮頚癌患者における治療前の血液学的因子の予後への影響を検討することを目的とした。
方法:1051人の子宮頚癌患者の電子カルテを分析した。臨床パラメータと血液学的因子を記録し、種々の比率と指標を計算した。単変量および多変量解析を実施して、これらの因子と無病生存率(DFS)および全生存率(OS)との関連を評価した。
結果:5年DFSおよび全生存率はそれぞれ65%および69%であった。多変量解析では、FIGO病期およびPlatelet/Lymphocyte比(PLR)がDFSに有意に影響したが、FIGO病期、Lymphocyte/Monocyte比(LMR)、予後栄養指数(PNI)、およびPLRは全生存率に有意に影響した。PLRはステージIIIBの子宮頚癌ではDFSおよび全生存率と強い相関を示した。
結論:PNI、PLR、およびLMRを含む血液学的指標は、子宮頸癌患者の信頼できる予後指標として役立つ可能性がある。これらの指標をルーチンの評価に組み込むことで、患者の層別化および治療計画を改善することができる。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.07.022
PMID: 37506980
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