早期ホルモン受容体陽性乳がんの女性におけるサルコペニアおよび毒性に関連した内分泌療法の中止。

原題
Sarcopenia and toxicity-related discontinuation of endocrine therapy in women with early-stage hormone-receptor-positive breast cancer.
背景:筋肉量および身体機能の低下であるサルコペニアは、乳癌女性の転帰不良と関連している。しかし、補助内分泌療法(aET)の中止におけるその役割は依然として不明である。
方法:この研究では、乳腺腫瘤摘出術、放射線療法、およびaETを受けたホルモン受容体陽性乳がんの女性からのデータを分析した。骨格筋指数(SMI)は、放射線シミュレーションイメージングのディープラーニングを使用して測定された。サルコペニア/SMIとaET中止との関連、ならびに毒性、再発、および生存などの結果が分析された。
結果:本研究の対象となった女性305人のうち、20%が毒性に関連したaETの中止を経験した。サルコペニアはaETの早期中止および毒性までの時間の短縮と関連していた。SMIまたはサルコペニアは再発または生存に独立して影響しなかったが、aETの中止はアウトカムの悪化と関連していた。
結論:サルコペニアは、放射線療法を受けているホルモン受容体陽性乳癌の女性におけるaETの早期中止と関連している。放射線療法を受けていない患者におけるこれらの知見を検証するには、さらなる研究が必要である。これらの高リスク患者は、積極的な症状管理または代替治療戦略から利益を得る可能性がある。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.07.018
PMID: 37506979

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