原題
Prognostic Value of TSPO PET Before Radiotherapy in Newly Diagnosed IDH-Wild-Type Glioblastoma.
背景:18 kDaトランスロケータ蛋白(TSPO)は神経こう芽腫イメージングの標的になりつつある。しかし、神経こう芽腫におけるTSPO PETイメージングの予後的価値はよく理解されていない。
方法:本研究では、膠芽腫患者におけるTSPO PET画像と生存転帰との関連を検討した。本研究には、新たに膠芽腫と診断され、放射線療法およびテモゾロマイドを受ける前にTSPO PETを受けた患者が含まれた。TSPO PETシグナル、MRI上の腫瘍体積、および遺伝子突然変異状態を含む様々な因子を分析し、患者の生存率と相関させた。
結果:この研究には、年齢中央値63.3歳の45人の患者が含まれていた。高いTSPO PET取り込み(SUV>2.2)は、有意に短い全生存期間(8.3ヶ月対17.8ヶ月)と関連していた。年齢、プロモーターのメチル化状態、およびMRI腫瘍容積も生存の有意な予後因子であった。多変量解析では、TSPO PET SUVは依然として全生存の独立した予後因子であった。
結論:放射線療法前の高いTSPO PETシグナルは、新たに膠芽腫と診断された患者の生存期間の短縮と関連している。TSPO PET画像は、さらなる予後の洞察を提供し、臨床医が膠芽腫患者の生存を予測するのに役立つ可能性がある。
Journal: J Nucl Med
DOI: 10.2967/jnumed.122.265247
PMID: 37536737
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