原題
Long-term outcomes of ultra-hypofractionated 2 fractions single day HDR brachytherapy in localized prostate cancer.
背景:本研究は、1日に2分割の高線量率小線源治療(HDR-BT)を施行した低リスクおよび中リスク前立腺癌患者120例を対象としたプロスペクティブ試験の長期癌制御成績を検討することを目的とした。前立腺特異抗原(PSA)最低値と生化学的制御との関係も検討した。
方法:治療には、1日に2回に分けて投与されたHDR-BT単独療法が含まれていた。追跡期間の中央値は123か月であった。
結果:本研究では、全患者の疾患の生化学的証拠がない生命表法率、全生存率、局所制御率、および無転移生存率は、それぞれ93.3%、86.7%、95.2%、および96.1%であることが明らかになった。PSA最低値に達するまでの期間の中央値は80.5ヵ月であった。PSA最低値0.20 ng/mL以下を達成した患者の10年生化学的無疾患生存率は96.9%であったが、このPSA値に達しなかった患者の生存率はわずか40%であった。
結論:この研究は、HDR-BT単独療法の2つの画分が、良好な限局性前立腺癌に対して有効な放射線技術であり、症例の95%でPSA最低レベル<0.2 ng/mLを達成すると結論付けた。
Journal: Radiother Oncol
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109807
PMID: 37437606
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