原題
Safety profile of trastuzumab-emtansine (T-DM1) with concurrent radiation therapy: A systematic review and meta-analysis.
背景:抗体薬物複合体であるトラスツズマブ・エムタンシン(T-DM1)の使用を含め、乳癌の治療選択肢は進歩している。しかし、T-DM1と放射線療法(RT)を併用した場合の安全性は十分に理解されていない。この研究は、早期および転移性乳癌におけるT-DM1とRTを併用した場合の安全性に関する利用可能なデータを要約することを目的としている。
方法:この系統的レビューおよびメタアナリシスは、European Society for Radiotherapy and Oncologyのコンセンサス勧告の一部である。T-DM1とRTを併用した場合の安全性プロファイルに関する最初の研究は、文献検索により特定された。
結果:9件の論文が解析に含まれた。統合データから、グレード3+の放射線壊死(17%)の発生率が高いことが示されたが、グレード3+の放射線関連肺炎(<1%)および皮膚毒性(1%)の発生率は低かった。 結論:T-DM1と術後RTを併用することは、非転移性乳癌の治療に対して許容可能な安全性プロファイルを有すると考えられるが、T-DM1を頭蓋内部位に同時に照射する場合には注意が必要であり、安全性に関する国際的なコンセンサスガイドラインが必要である。
Journal: Radiother Oncol
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109805
PMID: 37437610
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