IMRT/VMATで治療された局所原発再発食道扁平上皮癌に対する再照射。

原題
Re-irradiation for local primary-recurrence esophageal squamous cell carcinoma treated with IMRT/VMAT.
背景:この研究は初期治療後の食道へん平上皮癌(ESCC)の局所一次再発に対する強度変調放射線療法(IMRT)/容積変調アーク療法(VMAT)を用いた再照射(Re-RT)の有効性と副作用を評価することを目的とした。
方法:この研究には、局所一次再発を有する130人のESCC患者が含まれ、30人の患者がIMRT/VMATベースのサルベージRe-RTを受けた。Cox回帰分析を使用して、全生存(OS)および再発後生存(ARS)の予後因子を分析した。Re-RTを受けた30人の患者の毒性も評価された。
結果:再発患者のOSとARSの中央値はそれぞれ21か月と6か月であった。1年、2年、3年OS率はそれぞれ81.5%、39.2%、23.8%であったのに対し、1年、2年、3年ARS率はそれぞれ30.0%、10%、6.2%であった。再RT、化学療法、食道ステントはOSの独立した予後因子であった。再RTは化学療法単独と比較してOSの中央値が有意に良好であった。再RTで治療された患者では、OSの中央値は34.5か月、ARSの中央値は6か月であった。無再発期間と初期放射線量はOSの改善と関連していた。グレード3の毒性は患者の13.3%にのみ発生し、グレード4の毒性は発生しなかった。
結論:IMRT/VMATベースのRe-RTは、局所一次再発を有するESCC患者に対して有効な治療選択肢であり、化学療法単独または無治療と比較してOSを改善した。しかし、ARSは好ましくない可能性がある。
Journal: Radiat Oncol
DOI: 10.1186/s13014-023-02265-w
PMID: 37430276
Open Access

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