肺癌手術からの回復中の山火事への暴露と全生存率との関連。

原題
Association of Wildfire Exposure While Recovering From Lung Cancer Surgery With Overall Survival.
背景:
米国では山火事の頻度が増加しており、非小細胞肺がん(NSCLC)の手術を受けた人は健康被害のリスクが高い可能性がある。
方法:
National Cancer Databaseのデータを用いてコホート試験を実施した。2004年から2019年の間にNSCLCに対して根治目的の手術を受けた患者を対象とした。郵便番号レベルでの山火事に関する情報は、NASAのFire Information for Resource Management Systemから入手した。
結果:
同研究の対象となった466,912人のうち、10.4%が術後3ヵ月以内に、10.6%が4~6ヵ月間に、15.3%が7~12ヵ月間に山火事に曝露していた。これらの期間内に山火事に曝露された患者は、曝露されなかった患者よりも全生存率が低かった。
結論:
この研究は、NSCLCの外科的切除後の山火事への暴露が全生存率の低下と関連していることを示唆している。山火事の健康被害を軽減するための気候適応の取り組みでは、肺がん患者を優先すべきである。
Journal: JAMA Oncol
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.2144
PMID: 37498574

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