直腸癌における術前補助化学放射線療法への反応に関連する腫瘍内微生物叢のメタゲノム解析。

原題
Metagenomic analysis of intratumoral microbiome linking to response to neoadjuvant chemoradiotherapy in rectal cancer.
背景:本研究は、局所進行直腸癌(LARC)患者の腫瘍組織における微生物叢の特徴と、ネオアジュバント化学放射線療法(nCRT)への反応との関連を検討することを目的とした。
方法:nCRT前に73人のLARC患者から生体試料を採取し、メタゲノム配列決定を用いて分析した。患者はnCRTへの反応に基づいて反応不良者(PR)と反応良好者(GR)に分類された。ネットワーク解析、微生物バイオマーカーの同定、およびnCRT反応に関連する微生物機能の評価を実施した。
結果:分析により、直腸癌の放射線感受性と反対の関連を持つ2つのバクテリアモジュールが明らかになった。PR群とGR群の間で群集構造とグラフ特性の変化が観察された。115のバイオマーカー種が同定され、nCRT反応の予測モデルを開発するために使用された。さらに、特定の細菌および微生物機能がnCRTに対する耐性に関与していた。
結論:本研究では、LARC患者におけるnCRTへの耐性に関連する潜在的な微生物因子およびメタゲノム機能を同定した。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.06.2515
PMID: 37433373

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