早期NSCLCに対する体幹部定位放射線治療:肺機能、呼吸困難および生活の質の変化。

原題
Stereotactic Ablative Body Radiotherapy for Early NSCLC: Changes in Pulmonary Function, Dyspnoea and Quality of Life.
背景:
この研究は、非小細胞肺癌(NSCLC)患者の肺機能検査(PFT)と生活の質(QoL)の結果に対する定位放射線治療(SABR)の影響を評価することを目的とした。
方法:
計119名のNSCLC患者を本研究に組み入れ、SABR治療を受けた。PFTおよびQoLの測定値は、ベースライン時および治療の6~18ヵ月後に得られた。データはANCOVA法を用いて解析し、ベースライン値を調整した。18ヶ月後のPFTおよび患者報告による呼吸困難アウトカムの潜在的予測因子を評価した。
結果:
同研究では、SABR後18ヵ月目に1秒量(FEV1)が統計的に有意に低下したことが見出された。喫煙パック年数は、18ヵ月目の一酸化炭素拡散能(DLCO)およびFEV1低下の予測因子として特定された。患者が報告した呼吸困難スコアは18ヵ月目の時点で悪化したが、それ以前には悪化しなかった。臨床医が報告したアウトカムまたは全体的なQoLスコアに有意な変化はなかった。
結論:
SABR治療は、治療後18ヶ月目のFEV1の低下と関連していた。喫煙パック年数はDLCOおよびFEV1の低下を予測した。患者が報告した呼吸困難スコアは悪化し、これは肺の併存疾患が原因である可能性が高い。臨床医が報告したアウトカムおよび全体的なQoLスコアに有意な変化はなかった。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.07.017
PMID: 37482136

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