ラテンアメリカの資源が限られた病院における小児癌患者の臨床的悪化イベント死亡率に対する小児早期警報システム(PEWS)の実施の影響:前向き多施設コホート研究。

原題
Effect of paediatric early warning systems (PEWS) implementation on clinical deterioration event mortality among children with cancer in resource-limited hospitals in Latin America: a prospective, multicentre cohort study.
背景:本研究は、ラテンアメリカの資源の限られた病院における小児癌患者の臨床悪化による死亡率に対する小児早期警報システム(PEWS)の影響を評価することを目的とした。方法:本研究では、品質改善協力を通じてPEWSを実施したラテンアメリカ11カ国の32の小児腫瘍センターのデータを用いた。臨床悪化イベントおよび入院日数をPEWS実施の前後で追跡した。主要アウトカムは臨床悪化イベントによる死亡率であった。結果:2017年4月から2021年5月までの間に、1651人の患者で2020件の臨床悪化イベントが記録された。全体的な臨床悪化イベントによる死亡率は32.9%であった。PEWS実施後、臨床悪化イベントによる死亡率は有意に低下した(IRR 0.82[95%CI 0.69-0.97];p=0.021)。結論:PEWSの実施は、資源の限られた病院における小児癌患者の臨床悪化イベントによる死亡率の低下と関連しており、生存転帰の改善におけるその有効性を強調している。
Journal: Lancet Oncol
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00285-1
PMID: 37433316

コメント

タイトルとURLをコピーしました