原題
Concurrent chemoradiotherapy versus radiotherapy alone after induction chemoimmunotherapy for stage III NSCLC patients who did not undergo surgery: a single institution retrospective study.
背景:導入免疫化学療法は、切除可能または潜在的に切除可能な非小細胞肺癌(NSCLC)患者の予後を改善するのに成功している。しかし、医学的に手術不能または免疫化学療法後に手術を拒否する患者に対する最適な治療法は不明である。この研究は、ステージIIIのNSCLCに対する免疫化学療法後に、同時化学放射線療法(cCRT)が放射線療法(RT)単独よりも安全で優れているかどうかを明らかにすることを目的とした。
方法:免疫化学療法に続いてcCRTまたはRTのみを受けたステージIIIのNSCLC患者を対象とした。生存率はカプランマイヤー法を用いて推定し、無増悪生存期間(PFS)の危険因子はCox回帰モデルを用いて同定した。
結果:対象とした65人の患者のうち、21人がcCRTを受け、44人がRTのみを受けた。cCRT群では、RT単独群と比較して、PFS、局所無増悪生存期間(LPFS)、および無遠隔転移生存期間(DMFS)が有意に延長した。cCRT群では全生存期間(OS)が改善する傾向があった。治療関連の有害事象は両群で同程度であった。
結論:切除不能なステージIIIのNSCLC患者では、免疫化学療法後のcCRTは安全であると考えられ、RT単独と比較して生存期間を延長する可能性がある。免疫化学療法とCRTの併用に関するさらなる研究が必要である。
Journal: Radiat Oncol
DOI: 10.1186/s13014-023-02305-5
PMID: 37491257
Open Access
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