頭頚部癌(DARS)患者における嚥下障害に最適化した強度変調放射線療法と標準的な強度変調放射線療法の比較:第3相多施設共同無作為化対照試験。

原題
Dysphagia-optimised intensity-modulated radiotherapy versus standard intensity-modulated radiotherapy in patients with head and neck cancer (DARS): a phase 3, multicentre, randomised, controlled trial.
本稿では、中咽頭がんおよび下咽頭がんの治療における嚥下障害に最適化した強度変調放射線療法(DO-IMRT)の使用について検討する。本研究は、アイルランドおよび英国の22の放射線治療センターで実施された無作為化対照試験であった。被験者をDO-IMRT群または標準IMRT群に割り付け、12ヵ月後にMD Anderson Dysphagia Inventory(MDADI)複合スコアを用いて評価した。その結果、DO-IMRT群の患者は標準IMRT群の患者と比較してMDADIスコアが有意に高かった。有害事象も報告されたが、治療関連の死亡はなかった。これらの知見に基づいて、著者らは、DO-IMRTを放射線治療を受けている咽頭癌患者に対する新しい標準治療として考慮すべきであると提案している。
Journal: Lancet Oncol
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00265-6
PMID: 37423227
Open Access

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