拡大HILUS試験-中心および超中心肺腫瘍に対するSBRTによる毒性のリスク因子の統合解析。

原題
Expanded HILUS trial – a pooled analysis of risk factors for toxicity from SBRT of central and ultra-central lung tumors.
背景:HILUS試験では、中枢気道付近の腫瘍に対して体幹部定位放射線治療(SBRT)による高グレードの毒性作用が示されたが、サンプルサイズが小さかったため、統計的検出力には限界があった。本研究では、HILUS試験のデータと北欧諸国の患者のレトロスペクティブデータを統合し、高グレードの毒性作用の毒性およびリスク因子を評価した。
方法:全患者に8分割で56 Gyを照射した。気道から2 cm以内に腫瘍を有する患者を対象とした。一次エンドポイントは毒性、二次エンドポイントは局所制御(LC)と全生存期間(OS)であった。臨床的および線量測定上の危険因子を分析した。
結果:グレード5の毒性は230人の患者の13%に発生し、致死的な気管支肺出血は20人に発生した。気道の腫瘍圧迫および主気管支または中間気管支への最大線量は、グレード5の出血および毒性の有意な危険因子であった。3年LCおよびOS率は、それぞれ84%および40%であった。
結論:気道の腫瘍圧迫および主気管支または中間気管支への高線量は、中心性肺腫瘍に対するSBRTによる致死的毒性のリスクを増大させる。両方の気管支に対して同様の線量制約を用いるべきである。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.06.246
PMID: 37423292

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