局所リンパ節転移を伴う前立腺癌に対する全骨盤強度変調放射線療法の10年転帰。

原題
Ten-year outcomes of whole-pelvic intensity-modulated radiation therapy for prostate cancer with regional lymph node metastasis.
背景:骨盤リンパ節転移陽性前立腺癌の管理は困難である。この研究では、これらの患者におけるアンドロゲン除去療法(ADT)と併用した全骨盤(WP)同時統合ブースト(SIB)強度変調放射線療法(IMRT)の結果を評価した。
方法:骨盤リンパ節陽性前立腺癌の67人の患者が、ネオアジュバントおよびアジュバントADTと共にWP SIB-IMRTを受けた。この治療は、前立腺、精嚢、転移リンパ節、および骨盤リンパ節領域に異なる放射線量を照射した。患者は中央値で81.6ヶ月間追跡された。
結果:生化学的無再発生存率、全生存率、前立腺癌特異的生存率の10年生存率は、それぞれ59.8%、79.6%、86.3%であった。局所領域再発はなかった。高悪性度群および検出可能な治療後の前立腺特異抗原レベルは、前立腺癌特異的生存率の悪化および去勢抵抗性の進行と関連していた。観察された毒性は最小限であり、グレード4の急性または遅発性毒性は認められなかった。
結論:ADTと併用したWP SIB-IMRTは、骨盤リンパ節陽性前立腺癌に対する安全で有効な治療選択肢である。高リスク患者には治療の強化が必要である。
DOI: 10.1002/cam4.5554
Journal: Cancer Med
URL: https://doi.org/10.1002/cam4.5554
PMID: 36536528
Open Access

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