低線量平均LETはカーボンイオン線治療を受けた膵癌の局所再発に寄与する。

原題
Low Dose-Averaged LET Contributes to Local Recurrence of Pancreatic Cancer Treated with Carbon Ion Radiotherapy.
背景:本研究では、カーボンイオン放射線療法(CIRT)で治療した膵癌の局所制御に対する用量平均線形エネルギー移動(LET)の影響を評価した。

方法:2013年から2021年までにCIRTと化学療法併用で治療した手術不能膵癌患者106例を対象に、LETプロフィールと局所再発(LR)に焦点を当てて後ろ向き分析を行った。

結果:2年間の累積LR率は20.2%であった。臨床標的体積(CTV)における低い最小LET値は、より高いLR率と有意に相関し(p=0.020)、42.2 keV/μmのカットオフが重要であることを示した。

結論:CTVの低LETは膵癌患者のCIRT後の局所制御に悪影響を及ぼし、治療計画に重要であることを強調した。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.07.1406
PMID: 40681056

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